子どもと薬(こどもとくすり)
ドラッグストアで販売している薬に記載がある小児とは、およその目安として15歳未満をさします。15歳未満の小児は、まだ成長段階で臓器の機能も完全ではありません。そのため、小児は大人と比べ薬への感受性が高く、医薬品の成分によっては少量でも重大な副作用が発現することがあります。とはいえ、成人量を少なめにしたり、体格に合わせたりして勝手に調整して飲ませないようにしましょう。必ず「添付文書に記載された用法用量をきちんと守る」「年齢に適応する用量の記載がない医薬品は決して使用しない」ことなどを必ず守るようにしましょう。
小児の薬用量の決め方としては、年齢と体の表面積を使って成人量に対する用量比を定めたvon Harnack「フォンハルナック」の換算表がもっとも普及しています。ドラッグストアで販売している薬の添付文書では、成人用量を1とすると、7歳はその1/2、3歳は1/3の量に設定されています。参考 : 薬品に共通する特性と基本的な知識 問題作成のポイント 厚生労働省
von Harnack (フォンハルナック) の換算表
年齢 | 成人 | 未熟児 | 新生児 | 3ヵ月 | 6ヵ月 | 1歳 | 3歳 | 7歳半 | 12歳 |
薬用量比 | 1 | 1/20~1/10 | 1/8 | 1/6 | 1/5 | 1/4 | 1/3 | 1/2 | 2/3 |
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